鎌倉時代の「国道」であった古道・鎌倉街道。
祈りや伝説が人々のあいだで生きていた中世以前の古い時代を偲ばせる名所が、あちこちに残ります。
毛織物の産地らしいギザギザ屋根の工場や水路の景色も楽しむことができます。
鎌倉街道 けんぽれんあいちオススメコース くわしくはこちら
鎌倉街道は、鎌倉時代に幕府の御家人らが鎌倉に向かう道として、源頼朝が全国の主要な場所に整備した古い街道。愛知県内には京都と鎌倉の往来に使われる往還が通っていた。
尾張は木曽川をはじめとした水源に恵まれ古代から稲作がさかんな豊かな土地。鎌倉街道沿いにも、五穀豊穣を祈願する神社や由緒ある仏閣などの史跡が点在する。江戸時代に美濃街道(美濃路)が整えられたため、鎌倉街道は主要道ではなくなった。
現在ではルートがはっきりと残っ ていないが、古道の面影を探して路地に入りながら歩いてみたい。
1. 石刀神社(いわとじんじゃ)
崇神(すじん)天皇(紀元前97年~紀元前29年?在位)の代に創建されたとされる古い神社。立派な鳥居をくぐると長い桜並木の参道が続く、地域の重要な神社。三輌の山車(だし)を曳く盛大な石刀祭りは毎年4月19日に開催される。 |
2. 剣光寺(けんこうじ)
源頼朝が京からの帰り道に地蔵尊に宝剣を奉納。この宝剣が、頼朝が死んだ夜に光を発し東南を照らしたことから剣光寺と呼ばれるようになった、との伝説が残る。 |
モーニングサービス発祥の地、一宮市で開催される「モー1(ワン)グランプリ」を2連覇。モーニングは飲み物に8種類から選べるパン、ゆで卵、スープ、サラダ、ゼリー、フルーツ付きで大満足できる。
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3. 玉ノ井霊泉(たまのいれいせん)
賀茂神社の境内にある清水で、聖武天皇(724年~749年在位)の時代、光明皇后の目の病気が治ったことから信仰を集めた。今でも飲むことができる。 |
玉ノ井駅から歩いて10分ほどの、芝生広場や遊具のある広々とした公園。大人は日頃の忙しさを忘れてのんびりと、子どもは、のびのびと遊んで過ごせる憩いの場となっている。 |
ウォーキングをもっと楽しみたい方のために、“+α”のコースをご紹介します。
スタート地点を石刀駅から妙興寺駅に変えると、約14kmのコースになります。
地図中、青色の線と青のポイントで表示させています。
真清田神社(ますみだじんじゃ)
平安時代から尾張国の「一ノ宮」として崇敬を集める。「真清田」の名は、一帯が木曽川の清く澄んだ水によって水田地帯だったため。広い境内には大小さまざまな神が祭られ、織物の町らしい機織りの神・服織神社もある。 |
照手姫袖掛松(てるてひめそでかけのまつ)
照手姫は歌舞伎や浄瑠璃で名高い「小栗判官」に出てくる伝説の美女。小栗判官と京へ向かう途中、この地の松に小袖を掛けて休息したと伝えられる。そのため、この地方では鎌倉街道を「小栗街道」とも呼んでいた。 |