大名行列をはじめ、飛脚や旅人の往来が盛んで、活気にあふれた江戸の大動脈、東海道。
愛知県内には9つの宿場がありました。
今回は、街道沿いに続く松並木が美しい御油(ごゆ)宿と赤坂宿の間を歩いてみました。
江戸時代、徳川家康が江戸と各地を結ぶ道として整備した五街道の一つ。江戸日本橋から京都三条大橋まで53の宿があり、東海道五十三次として名高い。
御油宿、赤坂宿は、それぞれ江戸から35番目、36番目の宿場にあたり、旅籠(はたご)(宿屋)が建ち並び、遊興の町として賑わった。宿場間の距離が約1.7kmと短かったため、宿場同士の客引き合戦も激しかったという。
2つの宿場の間にある御油の松並木は、地元住民の熱意によって手入れされ、今も往時の姿をとどめている。
1. 御油の松並木資料館
宿場を復元した模型や浮世絵、当時の道具類など、御油宿の資料を展示するほか、建物の入り口には巨大な松の切り株がある。精巧に作られたジオラマを見ると、宿場が栄えていた様子がよくわかる。
開館時間:10:00~12:30/13:30~16:00 休館日:月曜・年末年始 入場無料 TEL:0533-88-5120 |
2. 御油の松並木
300本近い松の木が約600mにわたって立ち並び、国の天然記念物となっている。十返舎一九の『東海道中膝栗毛』で弥次さんが喜多さんを狐と間違えたユーモラスな話の舞台でもある。樹齢100年以上の太い松は迫力満点。 |
3.旅籠「大橋屋」
350年以上続く、赤坂宿の老舗旅籠。歌川広重の浮世絵に描かれた当時の佇まいを残している。黒光りする梁(はり)や階段、火鉢、石灯籠など、歴史を感じさせる物に囲まれ、江戸の旅人のように泊まってみることができる。
TEL:0533-87-2450 |
豊川市に拠点を置くJAひまわりによる産直野菜・果物などが扱われている。地元生産者が育てた新鮮な食材を求めて多くの買い物客が集まる。
営業時間:9:00~18:00 |
豊かな自然を活かした広大な県営公園。園内の「東三河遊び宿」は、東海道の宿場町や昔ながらの遊びを、楽しみながら学べる広場となっている。森に囲まれた散策路をウォーキングするのもオススメ。
開園時間:7:00~18:30(10月~3月は17:30まで) |
ウォーキングをもっと楽しみたい方のために、“+α”のコースをご紹介します。
スタート地点の国府駅から、まずは国分尼寺跡史跡公園を目指しますと、約4.6kmのコースが約8.6kmのコースになります。
地図中、青色の線と青のポイントで表示させています。
国分尼寺跡史跡公園
奈良時代、全国60数ヵ所に作られた国分寺と国分尼寺。三河国分尼寺は三河国分寺とともに8世紀に完成し、仏教と天平文化を地方に広める役割を果たした。現在、朱塗りの中門と回廊の一部が復元され史跡公園として整備されている。併設の三河天平の里資料館では発掘調査で出土した鬼瓦などを展示している。
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