「小牧・長久手の戦い」の主戦場として知られる長久手市。
緑豊かな街角には、長い歴史を物語るスポットが点在しています。
戦乱の世の史跡をメインに、昭和の面影を残す岩作(やざこ)道、香流川(かなれがわ)沿いの緑地など、変化に富んだコースを歩きましょう。
名古屋市守山区森孝新田から、旧長湫(ながくて)村・岩作村を結んだ街道。
長久手市中心部の旧岩作道が残るエリアでは、昭和30年代には風情のある商家が連なり、賑わいを見せていました。
長久手は「小牧・長久手の戦い」の主戦場で、豊臣秀吉と徳川家康が直接対峙した唯一の地。戦国時代の史跡が数多く残り、国指定史跡として保護されています。
1. 古戦場公園
併設の「長久手市郷土資料室」で歴史や民俗を学んだら、いざ史跡めぐりへ出かけましょう。
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2. 血の池公園
武将が血のついた槍や刀を洗ったとされる池があった場所。現在は住宅街の公園として整備されています。
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3. 御旗山(みはたやま)
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秀吉軍と対峙した家康が、様子を伺いながらこの山に進軍。自らの所在を示すため、頂上に金扇の馬標(うまじるし)を立てました。頂上には、後年、地元の人々が建立した富士社と、「御旗山」と記された石柱があります。 |
4. 色金山(いろがねやま)歴史公園
家康軍が陣を張った色金山(国指定史跡)。山頂には家康が腰掛けて軍議を開いたと伝えられる巨石・床机石(しょうぎいし)が残されています。
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色金山歴史公園 茶室
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地元で採れた農産物の直売所、レストラン、パン工房、花市場などが集まる施設。「長久手温泉ござらっせ」隣接。 |
地元の旬の食材を活かし、料理研究家と地元のお母さんたちが考案したヘルシー料理を味わえます。
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ウォーキングをもっと楽しみたい方のために、“+α”のコースをご紹介します。
地下鉄藤が丘駅からスタートし、木下勘解由塚と堀久太郎秀政本陣跡を訪ね、オススメコース(約7.7km)の順序を変えて回ると健脚コース(約11.3km)になります。
地図中、青色の線と青色のポイントで表示させています。
木下勘解由塚(きのしたかげゆづか)
市指定史跡。敗走して馬をなくした秀吉方の総大将三好秀次(みよしひでつぐ)に、木下勘解由利匡(きのしたかげゆとしさだ)が自分の馬を譲渡。徳川勢と激しく戦い、兄の木下助左衛門祐久(きのしたすけざえもんすけひさ)と共に戦死しました。木下一族に助けられた秀次は、秀吉に実子が生まれると秀吉に疎まれ、切腹という非業の死を遂げました。塚の歩道のついた並木道に面しており、前後のルートを気持ちよく歩くことができます。 |
堀久太郎秀政本陣跡(ほりきゅうたろうひでまさほんじんあと)
市指定史跡。秀吉軍の武将・堀秀政(ほりひでまさ)が、桧ヶ根(ひのきがね)の戦闘で本陣を張り、徳川勢の追撃を撃ち破った場所です。周囲の丘は桧ヶ根公園として整備され、隣には長久手市図書館があります。 |